
米国の海洋センサー撤去、カナダの研究に衝撃 エルニーニョ接近時に
米国が900基以上の海洋センサーネットワークを2027年までに解体することで、カナダの海洋研究に大きな影響が生じる。オレゴン、ワシントン、アラスカ、ノースカロライナ、グリーンランド沖の観測網の喪失は、今夏予想されるエルニーニョ現象との時期的な重なりから、気候変動研究の継続を困難にするとみられている。
米国国立科学財団(NSF)は今週から、Ocean Observatories Initiative(OOI)による900基以上の海洋センサーの撤去を開始する。オレゴン沖、ワシントン沖、アラスカ沖、ノースカロライナ沖、グリーンランド沖の水域から観測機器を取り外し、2027年までに大部分の撤去を完了する予定である。当初、このシステムは今後15~20年間運用される予定であった。
センサー撤去の規模と背景
OOIネットワークが収集するデータは、70,000人を超える研究者、コミュニティ、意思決定者に利用されている。ビクトリア大学のOcean Networks Canadaの責任者Kate Moranは「実際に起こると、それはショックだ」と述べた。同ネットワークはオレゴン沖とワシントン沖の海水温度、潮流、海面水位、地震データを収集し、漁業管理、緊急計画、気候変動研究に重要な情報を提供してきた。
トランプ政権の2026年度予算案は、NSFに対する55%の予算削減を含んでいる。トランプ大統領が就任してから18ヶ月間、米国の科学事業への資金引き上げが継続している。NSFからの公式な shutdown 開始通知は5月初旬に届いた。
カナダの海洋観測体制への影響
Ocean Networks Canadaは太平洋、北極圏、大西洋の海域で海洋観測所を運用し、20年間の実績を有する。同組織の年間運営資金の60%はCanada Foundation for Innovationから提供されている。2023年、漁業海洋省はocean monitoringシステムの強化に向けて、5年間で4,650万ドルの資金提供を発表していた。
米国とカナダのシステムは海洋温度、潮流、海面水位、地震データの収集において密接に連携されている。衛星からは表面のデータ(水温、クロロフィル分布など)は得られるが、酸素濃度の低い水域を含む海面以下の情報は衛星単独では収集できない。University of Washingtonが太平洋沖で管理するケーブル式海底観測網は、火山および地震活動に関するデータ提供を継続する見込みで、米国はオレゴンとワシントン沖の有線観測所を地震早期警報と津波データ用に保持する。
研究への長期的影響
Ocean Networks Canadaの責任者Ed Deverは「これは情報の著しい喪失だ」と述べた。Kate Moranは「10年の時点に達したころから、こうした長期データセットが信じられないほど役に立つことが分かった。自然変動から気候変動の影響を抽出できるようになるためである」と説明した。同氏はまた「長時間の時系列データは、変化する海洋条件を理解するために重要であった」と述べ、「海は常に変化するため、この継続的なリアルタイムデータは転機をもたらした」と加えた。
筆者の見立て
- センサー撤去の時期がエルニーニョ現象の到来と重なることについて、気候変動研究の継続にとって「特に厳しいタイミング」と解釈している。
- オレゴンとワシントンネットワークがなくなることで「重要な海洋学的シグナルを測定する能力の大幅な喪失」の可能性を示唆している。
- 米国センサーの撤去により「研究にギャップが生じる」可能性を述べている。
この記事は元記事の事実のみに基づいて自動生成されました。
出典
Times Colonist「U.S. pulling ocean sensors a 'shock' for Canadian research as El Niño nears」https://www.timescolonist.com/local-news/us-pulling-ocean-sensors-a-shock-for-canadian-research-as-el-nino-nears-12422874 (Associated Press の報道による)