QuadRF、壁を通してWiFiを検出しドローンを追跡可能
Raspberry Pi 5とFPGAボードを搭載したフェーズドアレイラジオ「QuadRF」は、4.9~6 GHzの周波数帯域でWiFi信号をリアルタイムに可視化し、飛行中のドローンを検出できるデバイスである。Crowd Supplyで基本キットが$499で販売されている。
リードの段落に続きます。Jeff Geerlingが実際にテストしたQuadRFは、Raspberry Pi 5と超高精度なFPGAボードで構成されたフェーズドアレイラジオである。このデバイスは壁を通してWiFi信号を検出し、空中のドローンを追跡することが可能だ。
デバイスの基本構成と機能
QuadRFはRaspberry Pi 5とピコ秒レベルのタイミング精度を持つFPGAボードで構成されている。デバイスを起動するとPiがWiFiホットスポットを作成し、内蔵ソフトウェアはRF信号をストリーミングおよびデコード可能である。周波数範囲は4.9~6 GHzで、AR(拡張現実)ビジュアライザーを使用すると、この周波数範囲が色付きの「ブロブ」として表示される。

ドローン検出と実地テスト
Geerlingとその父親がスタジオ後方でDJI Mini Pro 4を飛行させたとき、QuadRFは容易にドローンを検出することに成功した。デバイスは複数のモジュールをデイジーチェーン接続でき、各モジュールが独自の位相シフトを計算することで、より高い指向性ゲイン(最大1.15 MW EIRP)を実現できる。ライセンス取得者は複数のQuadRFモジュールをチェーン接続して、興味深いラジオ実験を行える可能性があるとされている。
データ転送とハードウェア
QuadRFはRaspberry PiのMIPI(Mobile Industry Processor Interface)レーンを使用して、5 Gbpsを超えるデータレートでのSDRストリーミングを実現している。MIPI経由の転送は低遅延のフルダプレックス通信が可能であり、Pi's RP1チップを通じて、USBより単純で信頼性が高く、ハードウェアコストをほぼ追加しない方式で、サンプル損失のない数百MSPSのI/Qデータを持続的に処理できるとされている。

製品化と価格設定
QuadRFの基本キットはCrowd Supplyで$499で購入可能である。Geerlingがテストしたプロトタイプは3Dプリント製のエンクロージャを使用していたが、クラウドファンディングキャンペーンが予想を上回る成功を収めたため、射出成形エンクロージャへの切り替えを計画しているという。Mobile Expansion Packは、バッテリーパックとハンドヘルド電話マウントを組み込んでいる。
QuadRFの開発背景
QuadRFの開発者Martin McCormickはSpaceXに所属し、Dishyというプロジェクト(SpaceXの初代Starlink端末)のチームで働いていたとされている。
筆者の見立て
- オープンソースコミュニティがこのようなものを開発できるのであれば、政府機関が何を実現可能かは想像に難くないと論じている
- Martin McCormickはSpaceXのDishy(初代Starlink端末)から着想を得た可能性を示唆している
- AGC機能やより簡単なゲイン制御があると良いと考えている
- 1週間の使用後、事前注文した製品の発送を心待ちにしているという見方を示している
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出典
Jeff Geerling『QuadRF can spot drones and see WiFi through my wall』https://www.jeffgeerling.com/blog/2026/quadrf-can-spot-drones-and-see-wifi-through-my-wall/ (Hackaday、Crowd Supply、GNU Radio の報道による)